2015/04/29

クライシスマッピングへの協力方法

クライシスマッピングの概要については ↓
http://dohokugeo.blogspot.jp/2015/04/blog-post.html


まず OSM Tasking Manager サイトを開きます。
http://tasks.hotosm.org/

現在進行中のタスクを確認できます。

もしくは、OSM wikiに個別事案の状況がまとめられています。
↓ ネパール地震の場合
http://wiki.openstreetmap.org/wiki/2015_Nepal_earthquake
こちらから各タスクにリンクが張ってあります。

各タスクによって、何を編集するのか指定されています。
例えば、#190は『buidings only』なので、建物だけをトレースします。


では、タスク#190を例にして説明を続けます。
http://tasks.hotosm.org/project/190

タスクを選択すると、まず解説ページが開きます。
GoogleBingなどの翻訳サイトを使って、ニュアンスだけでも理解しておきましょう。

【インストラクション】へ進みます。
普段の編集では、主にBingの空中写真を使っていると思いますが、このタスクではNextView提供の写真を使うためのライセンスに同意する必要があります。
BingやMapbox提供の空中写真を使用するタスクでは、ライセンスの同意は求められません。

また、このページでは変更セットのコメントに関する指定や、sourceタグの付け方などの説明も含まれていますので、例によって翻訳サイトのお世話になりながら出来るだけ理解しましょう。

【ライセンスの同意】に進みます。
『同意します』

同意したら、下画像 赤枠のURLをコピーしておきます。
NextViewの空中写真をJOSM等の編集ツールに追加するために必要です。


【参加】に進みます。
地図の左下にある凡例を見て、編集する区域を選択します。
色のついてない部分を選択しましょう。
区域を選択すると、『マッピング開始』ボタンが表示されるのでクリック。

編集ツールを選択します。

JOSMを使う場合は、gpxファイルをダウンロードしてJOSMで読み込みましょう。
あとは普段通りに編集するだけです。

iD editorの場合で説明を続けます。
ツールを選択すると、自動的にOSMのサイトが立ち上がり、編集区域が表示されます。

NextViewの空中写真が表示されると思いますが、もしも表示されていなければ
カスタム背景の編集を行います。

コピーしておいたURLをペーストして、{zoom}を{z}に直します。

あとは、ひたすら区域内の建物をトレースしましょう。
タグ【source=NextView】を忘れずに!

データをアップロードする際ですが、【インストラクション】で指定されていたコメントがiD editorを使っている場合は、自動的に入力されています。
JOSMで編集する場合は、忘れないように注意しましょう。

編集が終了したら、OSM Tasking Managerのページに戻ります。
【アンロック】か【完了としてマーク】を選択します。

とりあえず【アンロック】で作業を終了することをオススメしておきます。


以上で、クライシスマッピング終了です。
皆で協力して、災害支援を進めましょう。

クライシスマッピングへの協力方法(概要編)

※この記事の想定読者は、
 1.OSMを編集したことがある
 2.災害支援などに協力してみたいけど、どうしたらいいのかよく分からない
 3.英語はよく分からない
 4.身近にOSMに詳しい人・教えてくれる人がいない
という感じです。


2015年4月25日に発生したネパール地震において、クライシスマッピングが行われています。
インターネット上で詳細な地図を作成し、実際に現地で活動する方たちに役立ててもらうための支援活動です。

OSMの理念、クライシスマッピングの意義などについては、
まず、このYoutubeの動画を見ると分かりやすいと思います。

大きな災害などで記憶に残っているところでは、
2010年ハイチ・2013年フィリピンにおける自然災害
国内では、
東日本大震災はもちろんですが、
伊豆大島や広島の土砂災害でもOSMクライシスマッピングによる支援が行われました。


マッピングは、世界中の人が同時に行っているため、
編集内容が被らないように、OSM Tasking Managerというツールが使われています。
http://tasks.hotosm.org/
Tasking Managerは、地図を一定区域で区切って、自分が編集している地域にロックをかけ、他のマッパーが編集できないように出来ます。
作業区域を分担することによって効率的にマッピングが行えるわけです。


OSM Tasking Managerのサイトは基本的に英語であり、
使い方は下記リンク先にありますが、こちらも日本語に翻訳されていません。
http://learnosm.org/ja/coordination/tasking-manager/

かつての僕のように
二の足を踏むケースがあるのかもしれないと思ったので
OSM Tasking Managerの使い方、クライシスマッピングへの協力方法について まとめておきます。


To Be Continued…